PGA理事総辞職も 森会長28日理事会で進退 新体制提示へ

[ 2013年10月6日 06:00 ]

 日本プロゴルフ協会(PGA)の前田新作副会長(61)が6月に指定暴力団道仁会(福岡県久留米市)会長の小林哲治被告(詐欺罪で公判中)とゴルフをしていた問題で、PGAの理事が総辞職する可能性があることが分かった。PGAは5日、都内で臨時理事会を開き、一部の理事から理事総辞職の提案があった。

 ある理事は「今回の問題は会長はもちろん理事全員に責任がある。体制を変えるべきとの意見が出た」と話した。理事は前田氏を除いて23人。ツアー通算30勝の倉本昌弘(58)らも名を連ねる。会見した森静雄会長(60)は「(自身の)進退についても考えている。理事会の総意として新しい体制をどうするか決める」と話した。28日の理事会で理事の総辞職も含め今後の体制について協議する。

 この日の臨時理事会では前田氏の理事、代議員の辞表が受理され、懲罰諮問委員会を開くことも決まった。前田氏は6月18日に熊本県内のゴルフ場で小林被告らとラウンド。6月19日に小林被告と一緒にプレーしていたことが9月に発覚し、理事を辞任した阪東忠義氏(67)も一緒だった。28日の理事会で前田氏の処分とともに、既に8カ月の会員資格停止処分を受けている阪東氏への追加処分も検討する。

 また、この日の臨時理事会で再発防止策として(1)理事全員への聞き取り調査(2)約5000人の会員に対するアンケート(3)暴力団排除に関する講習会開催(4)内部通報制度の整備の実施を決めた。会見では森会長と前田氏を除く副会長3人が頭を下げたが、PGAが自浄努力を示さなければ、統括する日本プロ選手権やシニアツアーからのスポンサーの撤退などの影響が予想される。

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2013年10月6日のニュース