松山 世界1勝 豪雨中断もスコットと息ピタリ

[ 2013年10月6日 06:00 ]

前日の続きのフォアサムで勝利を収め、アダム・スコット(右)と握手して喜ぶ松山英樹

プレジデンツ・カップ第3日

(10月5日 米オハイオ州ダブリン ミュアフィールドビレッジゴルフクラブ=7354ヤード、パー72)
 2人が1球のボールを交互に打つ「フォアサム」形式は、豪雨による2時間34分の中断のため、日没サスペンデッド。翌日再開し、12番途中まで4アップとしていた松山英樹(21=東北福祉大4年)と世界ランク2位のアダム・スコット(33=オーストラリア)組は、今年の全米プロ王者ジェーソン・ダフナーと07年マスターズ王者ザック・ジョンソンの“メジャー王者組”を2&1で下し、今大会初勝利を挙げた。通算得点は米国選抜が6・5―5・5でリード。引き続きフォアボール5試合が行われた。

 さすがにメジャー王者コンビは簡単に勝たせてくれなかった。17番で松山が50センチのパーパットを沈めて、2アップで勝利。競技再開後の12番で一時は最大5アップとリードしながら差を縮められただけに、「追い上げられてドキドキしながら回っていました。結果的に勝てて凄くうれしい」と安どの表情を浮かべた。

 今大会初勝利は、日没サスペンデッドとなった2日目のリードがものをいった。ほぼ初めてとなる、2人が1球のボールを交互に打つフォアサムでスコットと息の合ったプレーを展開。ミスが重なった1番で松山が2メートルのパーパットを沈めて流れをつかむと、5番ではスーパーショットを見せた。3Wで実質2オンに成功し“2パット”のバーディーを演出。6番もスコットがつけたチャンスを決めてリードを広げた。日没サスペンデッドになる12番途中までに4アップと大差をつけた。

 「アダムがグリーンを外さない。パターを持って待ってればいいので、楽ですね」。コメントもプレーも堂々たるものだ。2日目の5番終了後の中断中もリラックスしていた。副主将・丸山の長男・奨王(ショーン)君(13)との卓球に時間を割いたという。さらに今大会はチーム単位で行動。バス移動から夕食まで全員で動くため、ラウンド後の練習はないに等しいものの、「普段も練習しないことはある」と意に介していない。2日目終了後には「今まで通りヤツに任せて、楽にやりたい」と世界ランク2位のパートナーを、「ヤツ」と冗談で言えるほど余裕の発言も出てきた。

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2013年10月6日のニュース