菊地 藤田効果で2位浮上 著書読み「悩まず」好調27パット

[ 2013年10月6日 06:00 ]

13番、バーディーパットを決める菊地絵理香

日本女子オープン第3日

(10月5日 神奈川県相模原市 相模原ゴルフクラブ東コース=6652ヤード、パー72)
 10位から出た菊地絵理香(25=イーエックスSDP)が、4バーディー、4ボギーの72とスコアをまとめ、通算2オーバーで5打差の2位に浮上した。宮里美香(23=NTTぷらら)は、73と落としたものの、通算3アンダーで首位をキープ。10年大会以来の国内メジャー優勝へ独走態勢に入った。
【第3R成績】

 リーダーボードを見上げた25歳に笑顔が広がった。最終18番をボギーとしながら、この日のベストスコアの72でホールアウト。2位に浮上した菊地は「イーブンパーを目標にしていたので、いいラウンドだった」と胸を張った。

 2番でボギーが先行したが、5番で3・5メートルのバーディーチャンスを沈めた。8番パー5は残り130ヤードの第3打を8Iで2メートルにつけてバーディー。チャンスを確実に決めた。さらに、9番では残り10ヤードをAWでチップインバーディー。好スコアの要因は合計27パットとさえ渡ったパットにある。

 以前はパットに悩み、9月の日本女子プロで予選落ちした後、名手の男子プロ・藤田寛之の著書を読みあさった。「テークバックで“どう引こうがまっすぐボールに当たれば関係ない”と書かれていたので、悩まないようにした」。その言葉を素直に信じ、ストロークがぶれる癖があったが、深く考えずに打つことで復調した。 

 初優勝がメジャーとなると10年大会を制した宮里美に並ぶ快挙。「2位狙いで…」と5打差に弱気だが、「今大会も持参している」という“バイブル”が菊地に力をくれるはずだ。

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2013年10月6日のニュース