白鵬 “お岩さん”も日馬圧倒 「東京五輪まで引退しない」

[ 2013年9月30日 06:00 ]

右まぶたを腫らしながら照ノ富士を従えパレードに出発する白鵬

大相撲秋場所千秋楽

(9月29日 両国国技館)
 14日目に27回目の優勝を決めた白鵬は、結びで日馬富士を圧倒。有終の美を飾った。しかし前日の稀勢の里戦で切った左眉は大きく腫れ上がり、まぶたは紫色になって目をふさぎそうになっていた。その人相は、まるで四谷怪談の“お岩さん”。「(優勝が)きのう決まって気楽だった。目は少々見えるから問題なかった」。こわもてながら口調は滑らかだった。

 優勝インタビューでは新たな夢も披露した。「東京オリンピックまで引退しないです」。68年メキシコ五輪では、父のムンフバトさんがモンゴル史上初の銀メダルをレスリングで獲得。五輪には深い縁を感じているのは確かだ。支度部屋で「あれは本気か」と報道陣から問われると「夢だよ」とけむに巻いた。もし実現すれば35歳。次々と夢をかなえてきた男だけに冗談には聞こえなかった。

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2013年9月30日のニュース