白鵬 歴代3位の27度目V 稀勢の里下し2度目の4連覇

[ 2013年9月28日 18:13 ]

大関稀勢の里をはたき込みで下し、27度目の優勝を決めた横綱白鵬

 大相撲秋場所14日目は28日、東京・両国国技館で行われ、東横綱白鵬(28)=本名ムンフバト・ダバジャルガル、モンゴル出身、宮城野部屋=が、ただ一人3敗で追っていた大関稀勢の里をはたき込んで13勝目を挙げ、千秋楽を待たずに4場所連続27度目の優勝を決めた。

 白鵬の4連覇は2010年春場所から7連覇して以来2度目で、4場所連続優勝を複数回マークしたのは大鵬、朝青龍(3度)双葉山、千代の富士(2度)に続き5人目。27度目の優勝は32度の大鵬、31度の千代の富士に次いで歴代3位。

 横綱日馬富士は大関鶴竜を送り出して10勝目。鶴竜は大関琴奨菊とともに9勝5敗となった。両関脇は豪栄道が10勝目を挙げたが、妙義龍は負け越した。

 十両は鏡桜が2敗で単独トップとなった。

 ▼白鵬の話 (はたき込んだ際に相手のまげに)指が掛かった感覚はなかった。軍配通りで良かった。実力者の稀勢の里に勝っての優勝で満足している。4連覇を2回というのは達成感がある。(左目上につくった傷は)勝利の勲章だ。

 ▼北の湖理事長(元横綱)の話 白鵬は(初黒星翌日の)妙義龍戦など大事なところを落とさなかったのが大きい。(優勝回数で)千代の富士さんの31回、大鵬さんの32回が手の届くところにきている。それを目指していけばいい。

 ▼朝日山審判長(元大関大受)の話 白鵬は決して調子は良くないけど、負けない。先に先に何かの技をかけている。

 ◆白鵬 翔(はくほう・しょう=本名ムンフバト・ダバジャルガル)東横綱、モンゴル・ウランバートル出身、宮城野部屋。01年春場所初土俵。07年名古屋場所で横綱昇進。10年初場所14日目から史上2位の63連勝。ことし春場所初日から43連勝も記録した。優勝回数は歴代3位の27回、殊勲賞3回、敢闘賞1回、技能賞2回。金星1個。得意は右四つ、寄り、上手投げ。193センチ、151キロ。28歳。

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2013年9月28日のニュース