高橋・木原組 ソチアウト…日本 団体戦出場大ピンチ

[ 2013年9月28日 06:00 ]

ペア・フリーの演技で転倒した高橋(左)、木原組

フィギュアスケート ネーベルホルン杯第2日

(9月27日 ドイツ・オーベルストドルフ)
 ソチ五輪最終予選を兼ねて行われ、ペアのフリーで高橋成美(21=木下ク)木原龍一(21=同)組はジャンプでミスを連発して80・12点。合計も129・54点にとどまり、今大会で残り4の五輪出場枠を争った13組の中で5位に終わり、全体では11位だった。

 得点が表示されると、高橋と木原のコンビがうなだれた。五輪最終予選を兼ねた今大会。SPでは4つの出場枠を争う中で2番目につけたが、フリーを終えて5番目に転落。冒頭の3―2回転のコンビネーションで転倒した高橋は、その後もジャンプでミスが目立った。「実力が発揮できなくて凄く悔しい試合だった」。夢舞台の切符が4・32点差でこぼれ落ちた。

 高橋はカナダ人のトランとのペアで12年世界選手権で銅メダルを獲得。だが、トランの日本国籍取得が難航し、競技に対する考えの食い違いもあってコンビを解消。今年に入って木原とコンビを組んで急ピッチで調整したが、結成8カ月ではやはり厳しかった。

 日本はソチ五輪で採用される団体戦の出場も大ピンチだ。団体戦に出場するには男子、女子、ペア、アイスダンスの4種目のうち3種目以上で出場枠を得ていることが条件。男女は3枠ずつ得ている日本だが、ペアで逃したことでアイスダンスでの出場枠獲得は必須だ。28日にアイスダンスのフリーに臨むリード組は、残り5枠の争いで4番目。ギリギリの状況でミスのない演技を目指す。

 ▽ペアと団体戦のソチ五輪の道 ソチ五輪のペアの出場枠は20。昨季の世界選手権でカナダ、ロシアが3枠、中国、フランス、ドイツ、イタリア、米国が2枠を獲得。今大会では出場枠を得ていない国の選手が残る4枠を争った。また、ソチ五輪の団体戦に出場するためには男子、女子、ペア、アイスダンスの4種目のうち3種目以上で個人戦の五輪出場枠を獲得していることが条件。12月のGPファイナル終了時点での国別ランキング上位10カ国が五輪に出場する。

続きを表示

この記事のフォト

2013年9月28日のニュース