“ゴルフ界のマー君”川村 首位に2打差にグイッ!

[ 2013年9月28日 06:00 ]

ホールアウトし、深堀圭一郎と握手をする川村昌弘(右)

男子ゴルフツアー・パナソニック・オープン第2日

(9月27日 大阪府茨木市・茨木カンツリー倶楽部西コース=7328ヤード、パー71)
 川村昌弘(20=マクロミル)が持ち前のポジティブシンキングで5バーディー、2ボギーの68を出し、通算5アンダーに伸ばした。初日と同じ3位ながら、首位との差を6打から2打に縮めた。悪い流れを楽天的発想で乗り切った“ゴルフ界のマー君”が、史上5番目の若さ(20歳3カ月4日)でのツアー初Vを目指す。
【第2R成績】

 つかみどころがない。川村は前半の14、15番で連続ボギー。2バーディーが帳消しになったが「全部パーだったことにしよう」と割り切った。すると、16番でOKバーディー。13メートルが入った17番のバーディーは人ごとのように振り返る。「日陰でラインが見えなくて、多分、下りのフックだろうと思って打ちました。初日も長いのが入ったし、17番には何かありますね」。童顔で、聞いている方が和む言葉の数々。ゴルフ界の“ゆるキャラ”が、首位に2打差まで迫った。

 6月に20歳になったばかり。酒は弱くないが、梅酒しか飲めないのは、ほのぼのしたキャラに合う。「ビールのおいしさが分からないので」

 勝ち負けを意識すると、急に肩に力が入るのが反省点。全て20位以内の後半戦の4試合は、その繰り返しだった。ツアー初Vへの鍵は「3、4日目に思い入れが強すぎて空回りする。早い段階から意識しないように」と自分に言い聞かせる。愛称は昌弘の頭を取って「マー君」。楽天をリーグ優勝に導いた大投手のように、勝利へ突き進む。

 ◆川村 昌弘(かわむら・まさひろ)1993年(平5)6月25日、三重県四日市市生まれの20歳。5歳からゴルフを始め、ほぼ独学で腕を上げる。福井工大福井高3年時に日本ジュニア優勝。昨年は賞金ランク32位に入り、高卒1年目で賞金シードを獲得。得意クラブはアイアン全般で、独特のスイングから多彩なショットを放つ。1メートル72、72キロ。

続きを表示

2013年9月28日のニュース