稀勢の里 重圧なし 1敗キープも「反省はある」

[ 2013年9月22日 06:00 ]

妙義龍(左)を押し出しで破った稀勢の里

大相撲秋場所7日目

(9月21日 両国国技館)
 先場所綱獲りに失敗した大関・稀勢の里が関脇・妙義龍を押し出しで下し、1敗をキープした。横綱昇進に向けて再スタートとなった今場所。期待を裏切ったことによって注目度は低くなったが、重圧がかかっていない中で着実に力を発揮し始めている。優勝争いは全勝の白鵬を稀勢の里、鶴竜の2大関と平幕・嘉風が1敗で追う展開となった。

 注目を浴びていない時の稀勢の里ほど怖い力士はいない。妙義龍の当たりを受け止め、左おっつけ一発で勝負あり。強烈な力で相手を横に向かせ、難なく押し出して1敗を守った。綱獲りに挑んだ先場所とは違い、今場所は重圧なし。最速入幕の遠藤らに話題をさらわれ気味の大関が不気味な強さを見せている。

 「反省するところはある」と立ち合いで受けに回ったことを悔やんだが、北の湖理事長(元横綱)は「立ち合いが良かった。背中が丸くなっている」と絶賛した。先場所前は積極的に出稽古を行い、場所中の朝稽古でも必ず土俵に入って対策を練った。だが、ペース配分を誤ったのか、体力、精神力ともに消耗して11勝4敗。その反省を生かした今場所は“抑える勇気”を覚えた。「体と相談して」と場所中の朝稽古は土俵外の四股などで汗を流すだけ。最後まで戦い抜けるだけの体力を蓄えている。

 現時点で話題の中心ではないが、優勝争いをすれば必然と注目は増す。「体はいいと思うし、あとは結果がついてくれば」。残り8日間。結局は重圧に勝てるかどうかで27歳の真価は問われる。

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