沙羅 総合V2!ソチへ万全 留め具割れるも圧勝

[ 2013年9月22日 06:00 ]

ノルディックスキーのジャンプ女子GP個人第5戦で優勝した高梨沙羅

ノルディックスキーグランプリジャンプ女子個人第5戦

(9月21日 アルマトイ=HS106メートル、K点95メートル)
 高梨沙羅(16=クラレ)が3連勝で、2年連続でのグランプリ(GP)総合優勝を達成した。1回目に102メートルで首位に立つと、2回目には最長不倒の105・5メートルを飛んで合計244・5点で圧勝。GP得点100を加えて総合2位の選手に136点差をつけ、22日の最終戦を待たずして総合優勝が決まった。山田優梨菜(17=長野・白馬高)も初表彰台となる3位に入った。

 盤石の強さに見えたが、1回目の直前に高梨をアクシデントが襲っていた。ビンディング(スキーとブーツをつなぐ留め具)が割れて棄権すべきか迷った。しかし数十秒で意を決してスタート。100メートルを軽々と超えるジャンプで涼しい顔してトップに立った。

 一歩間違えば大ケガにつながる可能性もあった。「留め具が空中で分解したら落ちてしまう」と危険性は理解していた。それでも「戦わないで帰るのは悔しい。いちかばちか」と考えた末の決死のジャンプだった。部品を取り換えた2回目は「落ち着いて飛べた」とヒルサイズに迫る105・5メートル。さらに飛距離を伸ばして逃げ切った。

 自分の優勝と同じくらいうれしいこともあった。同学年の山田が3位に入り、表彰台に並び立った。「日本勢の同時表彰台は初めて。興奮してきょうは寝られそうにない」とチームメートの活躍を喜び「女子ジャンプはレベルが上がりつつある。私も置いていかれないようにしたい」と勝ってかぶとの緒を締めた。

 昨年も夏のGPを制して冬のW杯でも総合女王に輝いた。ソチ五輪を控える今年も夏場から上々の仕上がり具合だ。ライバルのサラ・ヘンドリクソン(米国)は膝の手術を受けて復帰時期は未定。高梨の敵は、もはや高梨自身だけになりつつある。

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