五輪担当相に下村氏任命　「日本の活力につなげる」

　安倍晋三首相は１３日、下村博文文部科学相を２０２０年夏季東京五輪の担当相に任命した。文科相との兼務。下村氏は記者会見で「五輪を日本の活力に結び付け、単にスポーツの祭典で終わらせないようにしたい」と強調し、東日本大震災からの復興や文化芸術の振興なども併せて進める考えを示した。

　下村氏は「東北の復興を世界中の方に見てもらえる環境づくりをしたい」と述べ、科学技術や観光の振興に取り組むために有識者会議を立ち上げる意向も示した。

　また菅義偉官房長官は記者会見で、五輪担当相の設置に関し「セキュリティーの確保など府省庁での多岐にわたる取り組みが必要になる。スムーズに開催できるよう期待したい」と述べた。１４年度からパラリンピックの所管を厚生労働相から文科相に移管し、五輪と一元的に担当する方向で調整する考えも明らかにした。