錦織 “東京五輪の地”で輝く!デ杯WG返り咲きに闘志

[ 2013年9月13日 06:00 ]

テニスのデ杯ワールドグループ入れ替え戦での対戦が決まり、握手する錦織(左)とコロンビアのファジャ

 東京五輪の舞台で日本のエースが7年後へ最高のスタートを切る。男子テニスの国別対抗戦デビス杯ワールドグループ(WG)入れ替え戦が13日から有明コロシアムで開幕し、日本はコロンビアと対戦する。錦織圭(23=日清食品)はシングルスとダブルスにエントリー。大会は3日間で初日はシングルス2試合、2日目はダブルス、3日目はシングルス2試合。5試合で3勝したチームがWGに参戦する。1年での復帰を決め、東京五輪開催決定に花を添える。

 7年後の東京五輪の地で錦織が会心のプレーを見せる。WG降格から1年。「日本はWGにいられるチームと思っているからこその(降格の)悔しい思いがある。日本を背負うのは五輪とデ杯くらいなので、日本を強くする意味でも絶対勝ちたい」。昨年は入れ替え戦でイスラエルに2勝3敗で降格を味わった。1年での返り咲きに日本のエースが闘志を燃やす。

 燃えないはずはない。有明コロシアムは東京五輪の会場。17年に改修工事がスタートする。「有明は生まれ変わるが、思い出が詰まった場所。デ杯でもここで戦う意味があることをかみしめて頑張りたい」。昨年の楽天オープンではツアー2勝目を挙げた場所でもある。

 この日は組み合わせ抽選が行われ、世界ランク12位の錦織は第1試合で同94位のアレハンドロ・ファジャと対戦することが決まった。アジアオセアニアグループ2試合を欠場しており「彼ら(チームメート)がここまで勝ち上がってきた。その分も自分が頑張って貢献したい」と力を込めた。

 4大大会最終戦の全米オープンではまさかの初戦敗退。2週間前から国内でトレーニングを積み、「心技体で問題はない。個人とは違う気持ちで臨める。自分の違うスパイスが味わえると思う」とレベルアップを誓った。五輪開催に沸く東京で、世界の錦織が2020年へ向けて確かな一歩を踏み出す。

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2013年9月13日のニュース