サマランチ・ジュニア理事が敗因語る「東京は心つかんでいた」 

[ 2013年9月10日 09:19 ]

 2020年夏季五輪招致でマドリードを率いたスペインのサマランチ・ジュニア国際オリンピック委員会(IOC)理事に敗因などを聞いた。

 ――振り返って。

 「1回目の投票でイスタンブールと並び、敗れたことは私も驚いた。だが、これが一生懸命に活動した結果だ。決選投票の結果を見ても東京は委員の心をつかんでいた」

 ――東京の強さは。

 「計画が堅実でリスクが少なかった。招致委員会の竹田恒和理事長のリーダーシップが素晴らしく、プレゼンテーションでは高円宮妃久子さまのスピーチと安倍首相の原発問題についての回答がハイライトだった」

 ――票読みは。

 「東京が約40票は取ると思っていたが、マドリードはそれ以上取れると考えていた。プレゼン後にたくさんの委員が祝福してくれたが、結果は全く違った」

 ――プレゼン冒頭で東京とイスタンブールに「24年五輪招致での幸運を祈る」と発言したことに批判もあるが。

 「誤解されていないことを望むが、ジョークで会場の緊張感をほぐすのにはいいと思った。結果はその通りにはならなかったので、翌日の総会で撤回した」

 ――24年五輪招致は。

 「まだ再挑戦を考える時ではない。しばらく待たなければならない」(共同)

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2013年9月10日のニュース