パラリンピック選手ら歓喜の声 東京で56年ぶり祭典

[ 2013年9月8日 16:13 ]

 障害者スポーツの国際的祭典が56年ぶりに東京で開催される。パラリンピックの選手、関係者から歓喜の声が上がった。

 射撃(車いす)で3大会連続出場中の田口亜希は、2016年大会の開催都市が決まった09年のIOC総会でプレゼンターを務めた。念願がかない「日本ではまだまだパラリンピック競技をご存じではない方も多い。ぜひ生で見ていただきたい」と声を上ずらせた。

 病気で右脚の膝から下を失った陸上男子短距離の佐藤圭太は20年東京大会を29歳で迎える。「世界のレベルも上がっているが、置いていかれないようにしたい。100メートルで10秒台が目標」と飛躍を誓った。

 04年アテネ大会の陸上女子5000メートル(車いす)で金メダルを獲得した38歳の土田和歌子は長男を出産後も選手として活躍する。「1児の母としても、最高の舞台を直接見せられるのはうれしい」と笑顔で言った。

 日本パラリンピック委員会の中森邦男事務局長は「日本選手が活躍しないと盛り上がらない。7年後にいい成績を残せるよう、選手の強化に取りかかりたい。これから忙しくなる」と気を引き締めた。

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2013年9月8日のニュース