「やっぱり内戦が…」挑戦5度目、イスタンブール落胆広がる

[ 2013年9月8日 06:25 ]

7日、トルコのイスタンブールで、2020年五輪の招致に敗れ落胆する女性

 「勝ってほしかった」。2020年夏季五輪の開催都市を決めた7日(日本時間8日)の国際オリンピック委員会(IOC)総会で、トルコのイスタンブールは東京に敗れた。5度目の挑戦だった。市民には落胆が広がり、悔しさをかみしめた。

 観光名所のブルーモスク(イスラム教礼拝所)などがある広場には大型スクリーンが設置され、市民らが赤いトルコ国旗を振って総会の様子を見守った。東京での開催が発表された途端、張り詰めた雰囲気が一変、ため息が広がった。

 反政府デモや隣国シリアの内戦が招致活動に影響したと指摘されてきた。銀行員のエムラフ・ドゥマンさん(27)は「やっぱり内戦が影響したのかな」と肩を落とした。

 一方、大学生のムラト・ヤーシンさん(21)は「納得いかないけれど、また次がある」と将来の五輪開催を期待。主婦のアーイシャ・オズトゥルクさん(29)は「イスタンブールはよくやった」と招致に向けた努力をたたえた。(共同)

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2013年9月8日のニュース