奈良 善戦も16強ならず 元1位と打ち合い「凄く悔しい」

[ 2013年9月1日 06:00 ]

女子シングルス3回戦でエレナ・ヤンコビッチ(右)に敗れ、引き揚げる奈良くるみ

全米オープン第5日・女子シングルス3回戦

(8月30日 ニューヨーク ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 女子シングルス3回戦が行われ、世界ランク109位の奈良くるみ(21=大産大)は同12位で第9シードのエレナ・ヤンコビッチ(28=セルビア)と対戦。善戦したが4―6、6―7で敗れ、ベスト16入りはならなかった。シングルスの日本勢は全て敗退。同ダブルス1回戦に登場したクルム伊達公子(42=エステティックTBC)と青山修子(25=近藤乳業)もそれぞれ敗れた。

 2時間近い熱戦で力尽きた。元世界ランク1位で強打のヤンコビッチと互角に打ち合った奈良に観客も声援を送った。だが、勝負の場面で決め切れなかった。「良い試合はできた。ただ第2セットでリードできていたので、凄く悔しい気持ちが大きい」。会見では涙を必死にこらえながら、言葉を絞り出した。

 第1セットを先取されるも、第2セットは深く押し込むショットで支配し、5―2と突き放した。だが、疲労から徐々に足が止まりミスを連発。タイブレークで競り負け、トップとの差を痛感させられた。1年間のトレーニングで特に肩と太腿の筋肉がつき、普段着もサイズが(女性の)MからLにアップ。今大会では安定したラリー戦から好ゲームを確立し「十分に手応えもあった。サーブを強化して、フィニッシュの形をつくりたい」と収穫を口にした。

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2013年9月1日のニュース