奈良 4大大会初の3回戦進出!世界ランクも初2桁確実

[ 2013年8月31日 06:00 ]

女子シングルス2回戦でソラナ・チルステアを破り、声援に応える奈良くるみ

テニス全米オープン第4日

(8月29日 ニューヨーク=ビリー・ジーン・キング・ナショナル・テニスセンター)
 女子シングルス2回戦が行われ、世界ランク109位の奈良くるみ(21=大産大)は同22位で第19シードのソラナ・チルステア(22=ルーマニア)と対戦し、7―5、6―1で4大大会初の3回戦進出を決めた。第1セットは2度追い付かれながら最後は20回を超える長いラリーを制して先取すると、第2セットも押し切った。3回戦は同12位で第9シードのジェレナ・ヤンコビッチ(28=セルビア)と対戦する。

 奈良が自身初となる4大大会3回戦進出を決めた。「ヤーッ」。相手のリターンがネットに掛かり勝利が決まると、大きなガッツポーズをつくり絶叫。「きょうも良い試合ができて、結果がついてきてうれしい」と喜びをかみしめた。

 格上にチャレンジする中でも冷静さを失わなかった。第1セット3―0から3―3に追いつかれた。だが「自分のペースを少し上げすぎたかなというのがあったので(ペースを)落とした」と攻め急ぎに気付くと、スピンボールを取り入れて4―3とサービスゲームをキープ。5―3からまたも追い付かれたが、粘り強く左右に打ち分けてこのセットを先取すると、主導権を握った。

 最大の武器はショットの精度だ。第2セットはファーストサーブ、リターンプレーの成功率が100%。「サーブとリターンはポイントが決まるので、できるだけミスをしないようにという意識はある」と胸を張った。今大会の快進撃で世界ランクは2桁になることが濃厚。10年8月に記録した世界ランク自己最高位の101位の更新は確実だ。「ずっと100位を切ることを目標にやってきた。大きい舞台で入れたのは自信になる」と笑みがこぼれた。

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2013年8月31日のニュース