相撲協会 来年も東南アジア巡業開催を 尾車部長が宣言

[ 2013年8月26日 06:00 ]

総合優勝を決め、横綱審議委員会の高村委員からトロフィーを受け取る日馬富士

 東南アジア初の海外巡業となった大相撲ジャカルタ巡業は25日、インドネシア最大規模の室内競技場イストラスナヤンで最終日を迎えた。初日は7235人、この日は7031人を集客。

 連日、会場の約8割が埋まった中で大きなトラブルもなく巡業を終え、尾車巡業部長(元大関・琴風)は「無事に終えることができ、日本にいい報告を持って帰ることができる」と充実感に満ちた表情で話した。

 初のイスラム圏での開催とあって巡業部は「子供の頭をなでてはいけない」や「既婚者や婚約中の女性以外に人前で触れてはいけない」などの禁止事項を事前に力士らに通達。治安の悪さも懸念し、個人行動をする際には必ず届け出を出すことも義務づけた。全てが異例の巡業だったが、大山巡業部副部長(元幕内・大飛)は「初めは宗教面でも心配があったが、親しみやすい国でした」と話す。既に他の複数の東南アジアの国からも巡業のオファーが来ており、尾車部長は「呼んでいただければ来年も再来年も来ます」と宣言。不祥事に揺れ、5年間も海外巡業に乗り出せなかった相撲協会にとって大きな意味を持つ“再出発”となった。

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2013年8月26日のニュース