松山が自信の帰国 来季の米ツアーは「優勝が目標」

[ 2013年8月21日 06:00 ]

帰国後、早くも次の戦いに目を向ける松山

 米男子ゴルフツアーのレギュラーシーズン最終戦ウィンダム選手権で15位に入り、来季シード権を獲得した松山英樹(21=東北福祉大)が20日午後、成田着の航空機で帰国。空港内で会見し、10月10日に開幕する来季の米ツアーの目標として「優勝」を掲げた。2季連続のシード確保、メジャー4大会でのトップ10入りも狙う松山はスタートダッシュを決めるため、米ツアー優先の日程を組む意向だ。

 わずか7試合でランク105位相当の賞金を稼ぎ、来季シード権を手に41日ぶりに帰国した松山は自信に満ちていた。「ここまでうまくいくとは。本当にうれしい。今の自分でここまでやれるんだという自信はついた」。そしてルーキーとして臨む来季について聞かれると「シードを獲ることと、米ツアーの優勝が目標です」と言い切った。

 米ツアー本格参戦1年目で優勝した日本人はいない。米ツアーで勝った日本人は青木功、丸山茂樹、今田竜二の3人だが、初優勝は青木、丸山が2年目、今田は4年目だった。活躍するには米国のコース、芝、移動に慣れる必要がある。1年目での優勝は至難の業。ただ松山には十分可能性がある。今季7試合で予選落ちは1度。さまざまなコースに対応した結果だ。

 最近5戦は移動を伴う連戦でウィンダム選手権では疲労から腰痛を発症したが、それでも好成績を残した。「いい経験ができた。今回は時差が少ないところばかり。時差を伴う移動にどう対処するかも考えたい」と来季への財産とする考えだ。

 今後は国内ツアーとの掛け持ちとなるが、米ツアー優先の日程を組む。10月は米国選抜―世界選抜(欧州を除く)の対抗戦プレジデンツカップを経て米ツアー開幕戦フライズドットコム・オープン、シュリナーズホスピタルズ・オープンと米国内を転戦。アジア開催のCIMBクラシック、HSBCチャンピオンズにも参戦。「一戦一戦大事に戦って、その結果が出てスタートダッシュにつながれば」と序盤戦からエンジン全開で戦う。

 「勝つためには全然(足りない)とも知った。ショートゲームがまだまだ」と課題も明確になった。開幕まで50日。新シーズンに向け準備を整える。

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