6位室伏まだまだ現役「来年は日本選手権の20連覇が」

[ 2013年8月14日 06:00 ]

男子ハンマー投げ決勝で豪快な投てきを見せる室伏

世界陸上第3日 男子ハンマー投げ

(8月12日 ロシア・モスクワ=ルジニキ競技場)
 精密機械にズレが生じた。世界選手権連覇がかかっていた室伏は、1投目の78メートル03が最高で6位止まり。「6位を目指してきたわけではない。金メダルを目指してきた」と悔しさをにじませた。

 「ネットがいがんでて(ゆがんでいて)、真っすぐに投げているのに横にそれてしまう」。回転スピードを上げて「イチかバチかで投げないと」と賭けに出たが、器具の設置に問題があり、記録を伸ばせなかった。

 五輪翌年の05年、09年大会は休養のために欠場。今大会は「僕と同じような中年の皆さんに元気を与えたかった」と調整に励んだ。米国での約1カ月半の練習では疲労回復を優先。交流のある東日本大震災の被災地の中学生から日の丸を託され、頂点への思いを高めていたが届かなかった。10月で39歳になる。16年リオデジャネイロ五輪までの道は遠いが、まずは身近な目標を追いかける。「来年は日本選手権の20連覇が懸かっていますからね」。現役を続ける鉄人は、これからも肉体の限界に挑んでいく。

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2013年8月14日のニュース