相撲協会が支援イベント 相馬などで復興願い両横綱土俵入り 

[ 2013年8月5日 17:46 ]

東日本大震災の復興支援イベントで土俵入りを披露する横綱白鵬関

 日本相撲協会は5日、福島県の相馬市と南相馬市で東日本大震災の復興支援イベントを開催し、白鵬関と日馬富士関の両横綱が2会場に分かれて復興を願い、不知火型の土俵入りを披露した。相撲協会が公式行事として被災地を訪れるのは3年連続。

 相馬市内のスポーツ施設では白鵬関、大関琴奨菊関、関脇妙義龍関、福島市出身の十両双大竜関らが参加し、約1300人が力士との触れ合いを楽しんだ。白鵬関らと握手を交わし、間近に見る力士の大きさに子どもたちも目を輝かせた。白鵬関は「温かい拍手と声援が大きかった。来てよかった。(震災は)忘れてはいけない出来事」と述べた。

 会場には土俵を模したマットも用意され、大関琴欧洲関、双大竜関らが地元の小学生と相撲を取った。関取に向かっていく姿に館内から大きな声援が送られ、双大竜関は「元気な姿を見て、こっちも元気をもらいました」と笑みを浮かべた。

 会場で見守った伊東幸子さん(81)は「涙が出るほどうれしい。相馬市で見られることはめったにないから」と力士の訪問に感謝した。

続きを表示

この記事のフォト

2013年8月5日のニュース