寺川2個目銅も悔し「銅と銀は一切頭になかった」

[ 2013年8月3日 06:00 ]

女子50メートル背泳ぎで銅メダルを獲得し、表彰式で笑顔の寺川綾

水泳世界選手権第13日 女子50メートル背泳ぎ

(8月1日 スペイン・バルセロナ)
 悔しい銅メダルだ。100メートルに続き2つ目のメダルを手にした寺川だが、表情はさえなかった。「この種目に関しては銅と銀は一切頭の中になかった。やっぱり何か足りないのかな」。11年上海で銀メダルを獲得し、頂点だけを狙った今大会だっただけに、最低限のメダルを獲得したものの悔しさは隠せなかった。

 前日までスタートに迷いがあったが、決勝の舞台ではきっちり決めた。「大会の中で一番いいスタートができた」。しかし、中盤で伸びてきた両隣の中国選手に遅れ、「最後は力尽きてしまった」。4月の日本選手権で出した日本記録には0秒02届かなかった。

 敗戦はすんなりとは受け止められないが、その一方で水泳の喜びも知った。「(金を狙って)凄く緊張したが、それが逆に楽しくて。挑戦する楽しさが“ああこれだな”というのが分かった」。そして「でも今の100%を出し切った実力だと思うので、花丸だと思う」と続けた。一番輝くメダルは逃したが最後には輝く笑顔に変わっていた。

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2013年8月3日のニュース