藍 休養効果だ!悲願メジャー制覇へ3アンダー好発進

[ 2013年8月2日 06:00 ]

第1ラウンド、18番でティーショットを放つ宮里藍

USLPGAツアー全英リコー女子オープン第1日

(8月1日 英国セントアンドリュース、セントアンドリュース・オールドコース=6672ヤード、パー72))
 宮里藍(28=サントリー)が5バーディー、1ダブルボギーで日本勢トップタイの3アンダー、69をマークして18位と、悲願のメジャー制覇へ好発進した。国内ツアー賞金ランク1位の森田理香子(23=リコー)は2アンダーの70で38位。世界ランク1位でメジャー4連勝を目指す朴仁妃(韓国)も3アンダーの69でホールアウトした。

 宮里は「上々の滑り出し。内容は凄くいい」と満足げに笑った。序盤からパットがさえた。2番で8メートルを沈めてバーディーを先行させると、6番で2メートル、8番でも2メートルと簡単ではない長さを次々と沈めて波に乗った。

 13番パー4では第1打が右ラフにつかまり、第2打はフェアウエー中央のポットバンカーへ。フェアウエーに出したが、第4打もグリーンに乗せられず、ダブルボギー。それでも「まだ初日」と引きずらなかった。右サイドにホテルがせり出す17番など難しい終盤のホールもパーで切り抜けた。

 6月の全米女子オープン後に約1カ月間オフを取った。両親と数日間、ニューヨークに滞在してリラックス。その後、自宅のあるカリフォルニア州に戻り、1週間ほど帰国。スウェーデンにも足を延ばした。メンタルトレーニングの指導を受けているピア・ニールソン、リン・マリオットの両氏の自宅に滞在した。「休んでいると試合に出たくなった」と休養の効果を実感した。

 同じ会場で行われた07年大会は通算14オーバーで58位に沈んだ。しかし「前回より自分のゴルフができそうな感覚もある」と苦手意識はない。今回、地面の硬いリンクス対策として、バウンス(ソールの出っ張り)の少ないウエッジを投入。スコアメークのカギとしてパットを挙げていた。

 この日は風が弱く、グリーンが湿気を含んでいた。その好条件を生かしスコアを伸ばした。悲願のメジャー制覇に向けて手応えの残る第1ラウンド。宮里は「このコースは天候次第。しっかり自分のゴルフをしたい」と気を引き締めた。

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