寺川 女子100背で銅、五輪と同順位も「違った感動味わえた」

[ 2013年8月1日 06:00 ]

女子100メートル背泳ぎで銅メダルを獲得し、表彰式で笑顔の寺川綾

世界水泳第11日

(7月30日 スペイン・バルセロナ)
 30日に行われた女子100メートル背泳ぎ決勝で寺川綾(28=ミズノ)が59秒23の3位に入り、同種目でロンドン五輪に続く銅メダルを獲得した。31日の男子100メートル自由形予選では塩浦慎理(しんり、21=中大)が48秒52の自己ベストをマークし、全体4位。世界選手権では日本男子で初めて準決勝に進出した。寺川はこの日の予選で50メートル背泳ぎ予選を28秒05で全体3位で順当に突破し、準決勝は全体2位の27秒70で決勝に進出した。

 メダルはロンドンと同じ銅。狙った金とは違ったが、寺川は全てを出し切った。「記録はともかくメダルが獲れたというのは良かった」。世界選手権で日本女子最年長のメダリストは、目を潤ませながら言葉を絞り出した。

 平井コーチによると、前日に少し体調を崩した。準決勝で後半の伸びを欠いたため、同コーチはスタミナに不安があると判断。作戦を変更し、後半勝負にかけた。コーチの指示通り、最初の50メートルを五輪より0秒39も遅く入った寺川は6位でターンからラストスパート。2人をかわし3位に滑り込んだ。

 メダルへの執着は強かった。「ロンドン銅で今年獲れないというのは納得いかない」。今季は好調を維持していたが、ジャパンオープン後に足首を痛め、自信を失いかけた時期もあったという。しかし、これまでの経験と強い精神力が寺川の支えとなった。

 五輪後はファッションショーなどに出演したが、28歳ながら現役続行を決断したのは理由があった。昨年9月の岐阜国体を観戦し、女子背泳ぎのレベルの低下に不安を覚えた。「以前は誰が代表になるか分からないくらい接戦だった。このままで大丈夫かな」。自ら泳ぐことで底上げになればという使命感も芽生え、再び世界の舞台に戻ってきた。自分が輝ける場所はプールしかないと思い直し、必死にもがいた。その努力は無駄ではなかった。「去年と(メダルの)色は同じだけど、違った感動を味わえた」。挑戦する強い気持ちがある限り、寺川は水上で輝き続ける。

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