スーパー高校生・白井、新技「シライ」誕生に前進!

[ 2013年7月29日 06:00 ]

男子予選に出場した岸根・白井の跳馬

 全国高校総合体育大会第1日は28日、大分市・大分銀行ドームで皇太子さまを迎えて総合開会式を行い、開幕した。体操が始まり、男子は、史上最年少の16歳で世界選手権(9~10月、ベルギー)代表入りした神奈川・岸根高2年の白井健三が予選の跳馬で世界の主要大会では成功例がない「伸身ユルチェンコ3回ひねり」を決めた。白井は試合で初挑戦して15・400の高得点をマーク。最も得意な床運動も16・250点と驚異的な得点だった。30日に開始の陸上には、男子100メートルで日本歴代2位の10秒01の記録を持つ桐生祥秀(京都・洛南)も出場する。

 体操男子予選会場がどよめきに包まれた。1メートル59、50キロと小柄な白井の体が宙に舞い上がり、鋭いひねりとともにマットに吸い込まれた。「伸身ユルチェンコ3回ひねり」。16歳のスーパー高校生が、跳馬の新技「シライ」の誕生に大きく前進した。観客の度肝を抜いても涼しい顔だ。「試合でやらなければ自信にならない」と世界選手権の予行演習の一環で初挑戦。ハの字にした両手を跳馬につくのが定石だが、指先を外側に向ける珍しい跳び方を試行中で「精度はまだ80%」と満足はしない。得意の床運動は圧巻の16・250点。若き才能は、輝きを増すばかりだ。

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2013年7月29日のニュース