松山、パットに「イライラ」7差変わらずも24位後退

[ 2013年7月29日 06:00 ]

第3ラウンド、6番でティーショットを放つ松山

USPGAツアー カナダ・オープン第3日

(7月27日 カナダ・オークビル グレンアビーGC=7253ヤード、パー72)
 首位と7打差の9位から出た松山英樹(21=東北福祉大)はパットに苦しみ2バーディー、1ボギーの71で回った。通算7アンダーで首位と7打差は変わらなかったが24位に後退した。石川遼(21=CASIO)は1バーディー、5ボギー、2ダブルボギーの80と崩れて通算7オーバーの77位。上位70位までによる最終ラウンドに進めなかった。ブラント・スネデカー(米国)が通算14アンダーで単独首位。第2日首位のハンター・メイハン(米国)は妻の出産のため棄権した。

 雨が降ってグリーンのコンディションも変わった第3ラウンド。好調だったパットのタッチが合わなくなった。1番の6メートルのバーディーパットはわずかに外れた。2番と3番は4、5メートルのチャンスを逃した。18ホールのパット数は前日から4つも増えて29。松山は「あそこまでパッティングが入らないと思わなかったので、ずっとイライラしていた」と絞り出した。

 「完璧なショットを打ったのに、思った風と逆の風が吹いてバンカーに入ったり、そういうことがたくさんあって苦しんだ」。前半はパープレー。10番で第2打をバンカーに入れてボギーが先行した。しかし終盤に粘りを見せた。16番パー5では残り235ヤードを3Iで2オンし初バーディー。17番は「ティーショット、セカンド、パットと全てが完璧」な会心のバーディーに笑顔を見せた。

 国内から電話で連絡を取る東北福祉大の阿部靖彦監督(51)は「松山は相当疲れている」と話す。しかし来季のシード権獲得へ気持ちは切れていない。最終戦のウィンダム選手権(8月15日開幕、米ノースカロライナ州)は出場できなくなった。調整していたが、PGAから断りの連絡が入った。それでも同監督によると本人は「3試合で頑張ればいい」と落胆はしていないという。

 獲得賞金41万7907ドル(約4100万円)の松山は全米プロ(8月8日、米ニューヨーク州)までの3試合で20万ドル強の賞金を獲得すればシード権を得られる見通し。少しでも順位を上げたい最終日に向けて「(終盤に)2打伸ばすだけで20位くらい上がった。最終日は4つのパー5でしっかりバーディーを取れば、8アンダー(64)も夢じゃない」と猛追を誓い、練習場へ向かった。

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2013年7月29日のニュース