ソチ五輪200日 14歳・平野、日本人最年少メダルへ

[ 2013年7月22日 06:00 ]

スケートボードで練習する平野歩夢

 来年2月7日のソチ五輪開幕まで、22日であと200日。日本人最年少メダルが期待されるスノーボードハーフパイプの平野歩夢(あゆむ、14=バートン)が本番への意気込みを語った。

 ソチ五輪で日本人最年少メダルが有力視されるのが、スノーボード・ハーフパイプの平野だ。1メートル60の小柄な体でスピードある滑走から高いエアを生み出す。「エアの高さが評価されていると思う。もっと背を伸ばしたい」。昨季は最高峰の冬季Xゲームに初出場し、06年トリノ、10年バンクーバーと五輪2大会連続金メダルのショーン・ホワイト(26=米国)に次ぐ準優勝。同大会最年少メダリストに輝き、ソチ五輪のメダル候補に躍り出た。

 スノーボードを始めたのは4歳の頃。「お兄ちゃんがやっていたから。記憶にない」。3歳年上の兄・英樹(えいじゅ)さん(17)の影響だった。兄が中学に進学すると、冬場はハーフパイプコースを求めて山形・横根スキー場に通った。午前中の授業が終わると早退し、車で30~40分の練習場へ向かい、夜遅く帰宅。両親が運転する車の中で弁当を食べた。「お兄ちゃんに負けたくなかった」。負けず嫌いが兄の背中を追いかけるうちに、ジュニア大会でめきめきと頭角を現した。

 五輪は映像の世界にすぎなかった。「トリノはDVDで、バンクーバーはテレビで見てました。(ショーンは)断トツって感じ」。そのホワイトを初めて目にしたのは09年に福島で開催されたアジアオープン。「生で見て、すげーと思った」と圧倒された。だが、今は憧れの存在ではない。

 「一番倒したいのはショーン・ホワイト」。女子フィギュアスケート・浅田真央の19歳5カ月を超える日本人選手最年少メダルにとどまらず、冬季五輪最年少金メダルを狙う。そのために約1年前から2回連続のブルコーク(回転軸をずらしながら3回転する大技)習得へ、新技の逆足で入るスイッチキャブダブルコークに取り組む。「技の数を増やして、きれいにどう決めるか。五輪で勝つために」。偉業達成へ14歳が歩みを進める。

 ▽スイッチキャブダブルコーク バックサイド(逆足)から入るダブルコーク(回転軸をずらしながら3回転する大技)。フロントサイドのダブルコークのあとに、もう一度ダブルコークすることで高得点につながる。

 ▼最年少メダルあらかると
 ☆日本人最年少金 冬季では98年長野の西谷岳文(ショートトラック500メートル)が19歳1カ月で、戦後初の男子10代金メダリストに輝いた。夏冬含めての日本人最年少は、92年バルセロナの岩崎恭子(競泳女子200メートル平泳ぎ)で14歳6日。

 ☆日本人最年少メダル 冬季では10年バンクーバーで浅田真央(女子フィギュアスケート)が19歳5カ月で銀メダルを獲得。

 ☆五輪最年少金 冬季個人種目では98年長野のタラ・リピンスキー(米国、フィギュアスケート女子シングル)の15歳8カ月。団体種目を含めれば94年リレハンメルの金潤美(キム・ユンミ=韓国、ショートトラック3000メートルリレー)が13歳83日で夏冬五輪史上最年少記録。

 ◆平野 歩夢(ひらの・あゆむ)1998年(平10)11月29日、新潟県村上市出身の14歳。村上一中3年。4歳からスノーボード、スケートボードを始める。昨季はXゲーム2位、ヨーロピアンオープン優勝、USオープン2位など、13年世界スノーボードツアー・ハーフパイプの年間チャンピオンに輝いた。今季からW杯に参戦。好きなライダーは06年トリノ、10年バンクーバー五輪日本代表の国母和宏。1メートル60。
 
 ▽スノーボード・ハーフパイプ 半円筒状のコース斜面を使った演技で競う。技の高さ、難易度、完成度、演技全体の多様性を含む全体的な印象を、五輪ではジャッジ6人が採点。各100点の持ち点から減点法で得点をつける。

 

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