稀勢の綱とりは白紙 理事長、今後の精進に期待

[ 2013年7月21日 20:18 ]

大相撲名古屋場所千秋楽

(7月21日 愛知県体育館)
 日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は大相撲名古屋場所千秋楽の21日、4敗目を喫した大関稀勢の里について「この成績では厳しく見られるのは当然だ。横綱を目指す上では物足りない」と述べ、12勝すれば来場所につながるとしていた綱とりが白紙に戻るとの見解を示した。

 横綱昇進には2場所連続優勝か、それに準ずる成績が必要。稀勢の里は成績の上では白鵬に2差をつけられての準優勝に相当するが、北の湖理事長は「準ずるというのは星一つの差か相星だ」と説明。22日の横綱審議委員会でも積極的に議題に上げない意向で「横綱を狙える大関であることは間違いない」と今後の精進に期待を込めた。

 昇進問題をあずかる審判部の伊勢ケ浜部長(元横綱旭富士)は綱とりが白紙になるかとの問いに「そうなるのではないか。11勝4敗は横綱に上がる成績ではない」と明言。稀勢の里が来場所で15戦全勝優勝を果たした場合でも、昇進を見送る可能性が極めて高いとの見方だ。

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2013年7月21日のニュース