遼 “短尺パター”さえ5バーディー、ノーボギー24位浮上

[ 2013年7月15日 06:00 ]

第3ラウンド、17番でラフからショットを放つ石川遼

USPGAツアー ジョンディア・クラシック第3日

(7月13日 イリノイ州シルビス TPCディアラン=7268ヤード、パー71)
 36位スタートの石川遼(21=CASIO)は、5バーディーの66とスコアを伸ばし、通算10アンダーで24位に浮上。1インチ(約2・5センチ)短くしたパターがさえ、今季2度目のボギーなしラウンドになった。62をマークしたダニエル・サマーヘイズ(30=米国)が通算19アンダーで単独首位に立った。

 ボールがカップの底を叩く心地いい音が何度も響いた。日本での1試合を含め4試合ぶりの決勝ラウンド。石川は3番で12メートル、14番で6メートルの長いバーディーパットを沈めた。「パターを替えて凄く良かった」と“新兵器”に手応えを感じ、今季2度目のノーボギーのおまけも付いた。

 悩み続けるパットでスコアを伸ばした。日本ツアー選手権の2日目から使うヘッドが大きいパター。手の感覚を重視する石川はこれまで、ヘッドの重さで転がりが良くなるこのタイプを「格好悪い」と敬遠していた。だが、今季のパットの不調は深刻で、メーカー担当者の薦めもあって方針転換。それが徐々になじみ、今週はその新パターのシャフトを1インチ短くしたものがフィットした。

 今大会は決勝ラウンド進出者全員が通算アンダーパーのバーディー合戦となっている。しかし、今の石川にはこの状況でも十分対抗できるショットの切れがある。3日間のパーオン率85・19%はランク2位。「これだけ思ったところにショットもパットも打てれば心配はいらない」。今季2度目のトップ10入りは、決して遠いものではない。

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2013年7月15日のニュース