稀勢 もう綱獲り終戦…痛恨3敗目、一から出直し

[ 2013年7月14日 06:00 ]

寄り切りで豪栄道に敗れガックリと肩を落とす稀勢の里

大相撲名古屋場所7日目

(7月13日 愛知県体育館)
 稀勢の里の綱獲りはわずか7日間で終戦を迎えた。今場所1勝5敗だった豪栄道に完璧な立ち合い負け。左を差されて一方的に寄り切られた。痛恨の3敗目を喫し「甘いっすね、きょうも…」と自らのふがいなさを認めるしかなかった。

 13勝以上の優勝を条件としていた北の湖理事長(元横綱)は「3敗したらないでしょう。考えられない」と断言。残りの結果次第で来場所につながるかどうかも「大切で負けられないけど、それでも厳しい」と一からとなることを明かした。

 場所前は連日のように出稽古したが、息切れして右脚の付け根も負傷するなど調整に失敗した。「あしたから頑張ります」。日本人が横綱を務めたのは03年1月に引退した貴乃花が最後。10年半ぶりの日本人横綱の夢はお預けとなったが、足早に引き揚げた帰り際には苦い経験を生かすべく必死に前を向いた。

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2013年7月14日のニュース