桐生 “悪夢”払しょく予選1位通過…準決勝以降は棄権

[ 2013年7月14日 06:00 ]

予選1位通過も準決勝は棄権した桐生

 陸上男子100メートルで日本歴代2位の記録を持つ桐生祥秀(17=京都・洛南高)が13日、京都・西京極陸上競技場であった京都選手権の100メートルに出場、“バーミンガムの悪夢”を払しょくした。

 スタートからスピードに乗れず予選敗退となった英国・バーミンガムでのダイヤモンドリーグ以来のレースとなったこの日、予選1組目で登場。号砲からスムーズに加速し上体を起こした時点でトップに立つと中盤以降は流して10秒83でゴールした。

 全体でも予選1位で通過したが準決勝以降を棄権した。主催者を通じて「スタートの感覚をつかむためにレースを1本経験したいと考えていて、予選で課題としていたスタートの感覚をつかめた。トレーニングは順調に進んでいます」とコメントした。課題を克服したからこその前向きな棄権で、見守った洛南高の奥村顧問も「バーミンガムであまり印象が良くなかったから払しょくするためでもあった」とレース出場の意図を説明した。30日開幕の全国高校総体(大分)、8月の世界選手権(モスクワ)へ向けて調整を続けていく。

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2013年7月14日のニュース