遼 6バーティー発進 ピン直撃スーパーショットも出た

[ 2013年7月13日 06:00 ]

10番で拍手に応える石川遼

ジョンディア・クラシック第1日

(7月11日 米イリノイ州シルビス TPCディアラン=7268ヤード、パー71)
 石川遼(21=CASIO)は6バーディー、3ボギーの68で回り、首位と4打差の26位と上々のスタートを切った。大会連覇を狙うザック・ジョンソン(37=米国)が64を叩き出し、カミロ・ビジェガス(31=コロンビア)とともにトップに立った。

 ギャラリーの誰もが驚きの声を上げた。前半を4バーディーの32で折り返した直後の1番パー4。石川は残り87ヤードの第2打をピン直撃のスーパーショットで5つ目のバーディーを奪った。3番をボギーとした後の4番もバーディーとし、3月のアーノルドパーマー招待以来、初日では今季最多に並ぶ6バーディーを量産した。26位発進に「アイアンの距離感が良く、狙ったところに打てている感じがする」と自信を漂わせた。

 インから出て10番でバーディー発進するとパー3の12番で第1打を1・2メートルにつけてバーディーを奪うなどショットが好調。加えて構えを微調整しているというパットも14番の4メートル、15番の4・5メートルを沈めるなど「結構いい感じになっている」と手応えがあった。今季はパットを決めきれずに勢いに乗れない場面が目立つが、この日はパーオン率83・33%で12位、平均パットも1・667で29位とショットとパットがかみ合った。さらに1Wの平均飛距離は320・9ヤードで19位。1メートル75、68キロと体格では海外勢に劣る21歳だが、この日は小技でもパワーでも負けていなかった。

 現在、フェデックス・ポイントランクは156位だが、来季米ツアーのシード権獲得には125位以内に入ることが必要。今大会を含め残り5試合でシード確保を目指しているが、いずれかで優勝争いをしなければ厳しい状況。第2ラウンドはこの日、3ボギーと苦しんだアウトから回る。「できれば前半から伸ばしたい。6個以上バーディーが取れるようにやりたい」と力強く宣言した。

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2013年7月13日のニュース