イスタンブール映像に疑問 五輪招致でスペイン委員

[ 2013年7月11日 08:50 ]

 2020年夏季五輪のマドリード招致を支援するスペインの国際オリンピック委員会(IOC)委員、マリソル・カサド氏が、10日にマドリードで開いた記者会見で招致を争うイスタンブールのプレゼンテーションでのビデオ映像に疑問を投げかける発言をした。AP通信が報じた。

 同国に3人いるIOC委員のうち唯一の女性委員であるカサド氏は、東京を含む3招致都市が3日にIOC委員に対して行ったプレゼンに言及。招致に成功すればイスラム圏初の五輪となるイスタンブールのビデオについて「(トルコには)ベールをまとった女性がたくさんいる。しかし、彼らのビデオにはベールをした女性は一人もいなかった」と指摘した。

 さらに「イスタンブールを訪れる人は女性の約30%がベールを身につける傾向にあることに気づく」と述べた。

 五輪招致ではライバル都市との比較や言及は禁じられている。4月には東京都の猪瀬直樹知事が米紙のインタビューでイスタンブールを批判する趣旨の失言をして、後に謝罪した。(共同)

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2013年7月11日のニュース