クルム伊達 ダブルス初戦敗退もセリーナは警戒「キミコは危険な選手」

[ 2013年6月29日 06:00 ]

初戦で敗退したクルム伊達、パラサントンハ組

ウィンブルドン選手権第5日

(6月28日 英ロンドン・オールイングランド・クラブ)
 女子シングルスで大会最年長の3回戦進出を決めたクルム伊達公子(42=エステティックTBC)は、女子ダブルスでは初戦で敗れた。アランチャ・パラサントンハ(30=スペイン)と組んで、全仏1回戦で下したクリスティナ・マクヘール(21=米国)、タミラ・パシェク(22=オーストリア)と対戦。6―7、6―2、3―6で惜しくも敗退した。

 最後まで拮抗(きっこう)した2時間を超える熱戦。最後に流れを引き寄せたのは相手ペアだった。伊達組は最終セットで先にブレークを奪ったものの、すぐにブレークバックを許して第8ゲームを再びブレークされると、逆転のチャンスはもうめぐってこなかった。伊達はダブルスでの世界ランク自己最高位更新も狙っていただけに悔しい初戦敗退となった。

 それでもシングルスでの快進撃は海外でも話題を呼んでいる。85年のバージニア・ウェード(英国)の39歳を大幅に更新する42歳での3回戦進出。不屈のアラフォーは、女子テニス協会の公式サイトのトップページを飾ったほか、デーリー・テレグラフなど英国の新聞でも取り上げられた。

 しかも次戦は現在33連勝中の世界1位、セリーナ・ウィリアムズ(31=米国)との初対戦が待っている。2年前には姉のビーナスと初対戦し、大接戦を演じた。「さすがにセリーナはパワーがありすぎる。できれば1時間か1時間半はコートに残っていたい」と戦々恐々の伊達だが、セリーナも「キミコは芝では本当に危険な選手」と警戒感を強めている。番狂わせが次々と起こる今大会。テニスに絶対はない。ダブルスの悔しさをシングルスにぶつける。

 ◆29日のウィンブルドン選手権テレビ放送
 ▽WOWOWライブ 20・55~、24・00~
 ※放送時間変更の場合あり

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2013年6月29日のニュース