上村会長ようやく辞任を明言 相次ぐ質問にいら立ちあらわ

[ 2013年6月24日 20:50 ]

全柔連の臨時理事会後、記者会見する上村春樹会長

 不祥事が続く全日本柔道連盟の管理責任を問われる上村春樹会長が24日、ようやく「職を辞する」と明言した。辞任時期について10月の理事会をめどとしたが、最初は「あと4、5カ月と思う」などと言葉を濁し、記者から相次いだ質問にいら立ちをあらわにする場面もあった。

 東京都文京区の講道館での臨時理事会後に開かれた記者会見の冒頭だった。上村会長が「改革、改善プロジェクトのめどが立ったら、そこで会長職を辞すると(理事会で)発言した」と述べると一斉にカメラのフラッシュが光った。その発言を聞いた山下泰裕理事は「みんなが一瞬驚いた」と、自身を含めてほとんどの理事が予想外だったことを明らかにした。

 上村会長は4月に「近いうちに進退を明らかにしたい」と辞任を示唆しながら、6月11日の理事会後には「やり切るつもりで頑張る」と続投を表明した。発言が二転三転したことについて、助成金不正受給問題を調査した第三者委員会の最終報告を精査して進退を決めるという姿勢を貫いていた、と反論した。改革が進まなかった場合の辞任先延ばしはあるかとの質問には「(改革を)やります」と強い口調で気色ばんだ。

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