バスケ協会 体罰コーチの資格取り消し 規定で最も重い処分

[ 2013年6月22日 20:18 ]

 日本バスケットボール協会は22日の理事会で、大阪市立桜宮高バスケットボール部の男子生徒が昨年12月に体罰を受けた後に自殺した問題で、当時顧問の小村基・元教諭(47)の日本協会公認コーチ資格取り消しを決めた。事件が起きた当時の協会の規定では最も重い処分に当たり、深津泰彦会長代行は「(資格取り消しは)今回が初めてではないか」と述べた。

 3月に承認された現在の規定では「除名」「バスケットボール関連活動の停止・禁止」といったさらに重い処分も設けられており、理事会ではコーチ資格取り消しでは不十分ではないかとの意見も出たという。だが、協会として暴力指導の防止策を十分に講じてこなかったことも要因の一つと受け止め、今回の処分が妥当と判断した。

 処分案を理事会に答申した裁定委員会の山見博康委員長は小村元教諭に2回の聞き取り調査を実施した際の感触として「もしチャンスがあれば(指導者として)再起したいという印象を持った」とも明かした。一方で深津会長代行は資格回復の可能性については「今の時点では想定していない」と述べるにとどめた。

 小村元教諭は大阪市教育委員会から懲戒免職の処分を受け、大阪府警からは傷害と暴行の疑いで書類送検された。

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2013年6月22日のニュース