バレーボール協会理事会 新会長に羽牟氏

[ 2013年6月22日 18:56 ]

 日本バレーボール協会は22日、東京都内で臨時理事会を開き、会長に国際事業本部長を務めていた医師の羽牟裕一郎氏(46)を選んだ。任期は2年。赤字体質改善や暴力問題などの課題に直面しての就任に「火中のクリを拾うという思いがあった」と述べた。理事会は21日の評議員会で選ばれた理事15人で行われた。

 羽牟会長は日本で開催した国際大会の実行委員長を務めてきた。国際バレーボール連盟の医事委員長も務め、医師として日本代表の海外遠征に参加した経験も持つ。当面は事務局長や強化事業本部長も兼ねるが、理事外からの登用を検討するという。

 新理事のうち、柔道の暴力指導告発を支えた元世界女王の山口香さん(48)は「バレーボールも体罰や指導者育成の問題を抱えている。そういったところでお手伝いできるのでは」と抱負を語った。ロンドン五輪で日本女子の銅メダルに貢献したセッターの竹下佳江(35)は「現場に近い立場として力になれれば」と話した。

 日本協会では評議員会で理事候補の中野泰三郎会長やミュンヘン五輪男子金メダリストの森田淳悟強化事業本部長が落選し、退任を強いられる異例の事態となっていた。

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