あきれた「要望書」第三者委員会に“ケンカ”売る内容も

[ 2013年6月22日 06:00 ]

 全日本柔道連盟(全柔連)の助成金問題を調査する第三者委員会が絶句したのは、4月下旬の中間報告後に全柔連側から提出された「要望書」の存在だった。

 5月14日には事務局員名義の文書を小野沢弘史専務理事名で、さらに28日には村上清事務局長名で2通。今月4日には上村春樹会長が“追認”する文書を提出した。内容は中間報告に対する疑問が主で「たった1人の常軌を逸した人物」による行為などとし、組織の関与を否定。組織の脆弱(ぜいじゃく)さを指摘されたことについても「第三者委員会の中立性・公正性という面で、こういうことでいいのだろうか」と真っ向から“ケンカ”を売るものだった。

 あまりの幼稚な内容に、山内委員長は「新たな事実は特になかった」とあきれ顔。「理事会に通ってないもの(文書)が出てくることが、ガバナンスの欠如を物語っている」と切り捨てた。なお、全柔連はこの「要望書」の公開も希望し、同連盟の公式サイト上に公開した。

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2013年6月22日のニュース