バレーボール協会「クーデター」!?会長と森田氏選出されず

[ 2013年6月22日 06:00 ]

 日本バレーボール協会は21日の評議員会で、次期役員を選任。候補者20人のうち15人を理事に選んだが、現職の中野泰三郎会長や72年ミュンヘン五輪男子金メダリストの森田淳悟強化事業本部長らが過半数を得られず落選する異例の事態となった。

 新会長は理事の互選で決める。議長を務めた成田明彦評議員は「赤字財政への懸念の声が強かった。体罰問題も含め、刷新を図って速やかな対応を進めようとの考えがあった」と説明。中野氏には「リーダーシップがない」といった不満の声が協会内外にあり、昨年度の赤字決算の責任を問う声も出たという。

 ロンドン五輪後に強化ポストを新設して懇意の人物を置くなどした森田氏には「的確に実務が行えていない」という批判があったという。ある協会関係者は「クーデターだ」と断言。森田氏の強化トップとしての資質と中野会長の指導力が問題になったことを明らかにした。森田本部長は日本オリンピック委員会の理事で、次の選手強化本部長の有力候補だった。

 ◆承認 日本バレーボール協会は柔道の暴力指導告発を支えた元世界女王の山口香さんと、昨年のロンドン五輪で日本女子の銅メダル獲得に貢献したセッターの竹下佳江を理事に正式に選出した。

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2013年6月22日のニュース