バレー協会新理事に山口さんと竹下ら、会長と森田氏退任

[ 2013年6月21日 20:02 ]

 日本バレーボール協会は21日の評議員会で、柔道の暴力指導告発を支えた元世界女王の山口香さんと、昨年のロンドン五輪で日本女子の銅メダル獲得に貢献したセッターの竹下佳江らを理事に選んだ。候補者だった中野泰三郎会長や1972年ミュンヘン五輪男子金メダリストの森田淳悟強化事業本部長は選ばれず、役職から退任を強いられる異例の事態となった。

 理事候補は20人で、評議員の投票で15人を選んだ。暴力問題に積極的に取り組んだ山口さんや選手として現場を熟知する竹下の起用は、女性の積極登用を進める協会の方針に従った。女性理事は4人となった。理事に他競技出身者や現役選手が入ったのも異例だった。

 中野会長と森田強化事業本部長が外れたことについて、議長を務めた成田明彦評議員は「赤字財政への懸念の声が強かった。体罰問題も含め、刷新を図って速やかな対応を進めようとの考えがあった」と説明した。

 会長は理事から選ばれるため、22日の理事会で新会長や理事の役割分担を決める。

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2013年6月21日のニュース