上村全柔連会長が最終報告を提出 不正受給問題でJSCに

[ 2013年6月21日 18:35 ]

日本スポーツ振興センターの河野一郎理事長(左)に最終報告書を提出し、謝罪する全柔連の上村春樹会長

 全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長は21日、日本スポーツ振興センター(JSC)からの指導者向け助成金の不正受給を認定して同会長らの責任に言及した第三者委員会の最終報告書を、JSCの河野一郎理事長に提出した。上村会長の謝罪を受けた河野理事長は「受給資格の問題や留保金については遺憾なことだ」と苦言を呈した。

 第三者委は2007年度以降に助成金を受けた63人のうち27人が、総額3620万円を不正に受給したと報告。強化委員会が助成金を受ける指導者から徴収した「強化留保金」のシステムで少なくとも3345万円を集めたとされ、不正受給との合計は6055万円(重複分を除く)に上る。

 河野理事長は「特に留保金があり得ない金額だ」と驚き、返還要求について「詳細な報告書なので、よく分析して対応を決めたい」と述べた。JSCは強化留保金について返還を求める方針を既に示している。

 責任を問われる上村会長は「月曜日にお話しする」と繰り返し、24日の全柔連理事会後に対応することを強調した。

続きを表示

2013年6月21日のニュース