遼 松山と「バチバチで勝負することはない」

[ 2013年6月19日 06:00 ]

新しいウェッジの感触を確かめる石川遼

日本ツアー選手権宍戸

 凱旋Vを狙う石川は会場の茨城・宍戸ヒルズCCで練習ラウンドを行い調整。随所に抜群のショットを見せて好調をアピールした。予選ラウンドのペアリングを伝え聞くと「(松山)英樹と1Wを打ったら20ヤードぐらい離されると思う」と相手を持ち上げつつ、「(米国で)培ってきたもので勝負する」と対抗意識を燃やした。

 メジャー制覇に向けて新兵器も用意した。52度のウエッジ、「マック・ダディー2(キャロウェイ社製)」を新たに投入する。従来のものよりスピン性能が25%アップしており、P・ミケルソン(米国)も全米オープンで使用した逸品。石川も「(構えた感じは)良かったですよ」と“ダディー”に信頼を寄せておりメジャー仕様の深いラフで活躍しそうだ。

 この日、石川とラウンドしたツアー通算12勝のB・ジョーンズ(オーストラリア)は「遼は米ツアーでまだいい成績を残せていないが、経験を積んだことで自信を持っているし余裕もある」と精神面の成長を認めた。「(予選から松山と)バチバチで勝負することはない」と冷静に話す石川。だが、心の火は燃えているようだった。

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2013年6月19日のニュース