室伏はJOCの「犠牲者」CAS、裁定の詳細公表

[ 2013年6月19日 01:33 ]

 スポーツ仲裁裁判所(CAS)は18日、昨年のロンドン五輪で行われた国際オリンピック委員会(IOC)選手委員選挙で当選無効となったことに関するCASへの提訴を却下した陸上男子ハンマー投げの室伏広治(ミズノ)に対する裁定の詳細を公表し、室伏は選挙活動に熱心過ぎて選挙違反を繰り返した日本オリンピック委員会(JOC)の「犠牲者だった」とJOCの責任を指摘した。

 裁定はJOCが日本選手団に配った投票手順書に同選手への投票を指示する記述があったことなどの行為を挙げ、IOCが室伏の候補者資格を無効とした決定的な理由は室伏よりもJOCにあり、室伏には「不正をする意図はなかった」とした。

 CASは5月22日、室伏とJOCの訴えを却下していた。(共同)

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2013年6月19日のニュース