上村会長“延命策”国際連盟会長の支持取り付け

[ 2013年6月11日 06:00 ]

国際柔道連盟のビゼール会長とともに会見する日本柔道連盟の上村会長

 不祥事が続発する全日本柔道連盟(全柔連)の上村春樹会長(62)が、会長続投のために強引とも思える“延命策”を講じた。10日に都内で国際柔道連盟(IJF)のマリアス・ビゼール会長(54)と会見を開き「上村会長はクリーンな人。続投を100%支持したい」と全面バックアップを取り付けた。

 第三者委員会の中間報告を受けた4月に「近いうちに進退を明らかにしたい」としていた上村会長だが、その後は去就に関し言葉を濁してきた。5月末の国際会議「スポーツアコード」ではロシアまで足を運び、同会議の会長選に出馬したビゼール氏を激励。11日に全柔連の理事会を控える状況で、その見返りともいえる“延命会見”により強力な後ろ盾を得た。

 ビゼール氏は一連の問題の最終報告を10月15日までに行うよう全柔連に指示する一方、8月にIJF会長に再任した場合は、上村会長を引き続き理事に指名する意向も示した。公益認定等委員会から報告書の再提出を求められるなど問題山積の全柔連だが、上村会長はビゼール氏の言葉に「それは(進退を考える)一つの大きな要素」とわが意を得たりの様子だった。

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2013年6月11日のニュース