日馬富士に北の湖理事長厳命「12勝くらい挙げなければ」

[ 2013年6月7日 06:00 ]

「横綱力士碑」の刻名式で、しこ名を刻む日馬富士=6日午前、東京都江東区の富岡八幡宮(代表撮影)

 日本相撲協会の北の湖理事長(元横綱)は6日、夏場所で11勝に終わった横綱・日馬富士(29=伊勢ケ浜部屋)に名古屋場所(7月7日、愛知県体育館)での優勝争いと12勝以上を挙げることを厳命した。

 この日、東京都江東区の富岡八幡宮で行われた日馬富士の「横綱力士碑」の刻名式に出席。「横綱としての成績は悪くても12勝くらい挙げなければ物足りない」と厳しい口調で言い放った。5月27日の横綱審議委員会では、内山斉委員長(読売新聞グループ本社顧問)が「次は13勝はしてもらいたい。成績次第では激励する可能性はある」と話し、名古屋場所で13勝に届かなかった場合は、横審の権限で「激励」することを明言していた。

 日馬富士は横綱力士碑に自らのしこ名を刻んだ後、約600人のファンが集まった参道で不知火(しらぬい)型の土俵入りを披露した。「偉大な先輩横綱たちと並んで名前を刻まれて、大変光栄に思っている。横綱の名を汚さぬよう、全身全霊で頑張る」と話したが、名古屋場所ではもう不本意な成績は残せない。

続きを表示

2013年6月7日のニュース