7月土俵復帰の蒼国来 稽古再開、出稽古計画も

[ 2013年6月3日 14:56 ]

 2年前の大相撲八百長問題に絡む地位確認訴訟で勝訴し、解雇処分が取り消しとなった幕内蒼国来(29)=中国出身=が3日、土俵に復帰する名古屋場所(7月7日初日・愛知県体育館)に向けて東京都中央区の荒汐部屋で稽古を再開した。

 四股を踏むなど軽めの始動だった。早くも今週中に出稽古して、関取衆と取り始める予定という。「もう一度土俵に立ちたいという気持ちが強くなってきた。しっかり稽古をしていく」と気合十分に話した。

 稽古時間が短くなった5月の夏場所中は、スポーツジムで筋力トレーニングに励み、体力維持に努めた。体重は137キロで変わらないというが、肩から上腕、胸にかけて張りが出てきた。「自分でも少しは体が元気になってきたなと思う」という手応えはある。

 名古屋場所では、解雇を言い渡される前と同じ西前頭15枚目に戻る。夏場所中は連日、幕下から幕内までテレビ観戦して、みっちり研究した。「初めて取る相手は意外と少ないかもしれない。当たった直後の腕の動きに、その人の癖があるので勉強になった」と準備に余念がなかった。

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2013年6月3日のニュース