上野 完全試合達成!五輪復帰へ7年ぶり偉業

[ 2013年6月2日 06:00 ]

 第46回日本女子ソフトボールリーグ(スポニチ後援)は1日、3会場で6試合が行われ、ルネサスエレクトロニクス高崎の上野由岐子(30)が戸田中央総合病院戦で、自身7年ぶり7度目の完全試合を達成した。先月29日の国際オリンピック委員会(IOC)理事会では野球・ソフトボールが20年夏季五輪実施競技の最終候補に残ったばかり。吉報が届いた直後の試合での偉業達成となった。

 わずか68球で完全試合をやってのけた。ルネサスエレクトロニクス高崎の絶対的なエースの上野は「コントロールが良かったことは確か。思ったところに投げることができて、うまく振らせることができた」と胸を張った。その結果、飛球はゼロで、内野ゴロ11、奪三振10。「6回まで0―0だったので、いい緊張感があった。きょうは(宇津木)監督の誕生日だったので絶対に勝ちたかった」。指揮官への最高のプレゼントにもなった。

 前回の完全試合は7年前だった。その後、日本のエースとして08年北京五輪で金メダルを獲得した。だが、それを最後に五輪種目からは除外となった。「もう一度あの舞台に」と復帰活動に尽力してきたが、その苦労も報われる可能性が出てきた。

 「やっぱり多少は違っていた。オリンピックの候補に残ったことが決まった直後の試合だったので、もっとソフトボールをアピールしていかなくてはいけないという気持ちがあった」

 今季は完封勝ちがなかったが、9度目の登板で達成。それが完全試合になった。「五輪復帰」という最高のモチベーションが上野を奮い立たせた。

デンソー(8勝2敗)
 010 520 2─10
 000 000 0─0
佐川急便(4勝6敗)
 (デ)テーラー、重藤、近藤―伊藤、竹林
 (佐)ストークス、信長―山科、野添

トヨタ自動車(10勝)
 423 100 0─10
 000 000 0─0
日立マクセル(1勝9敗)
 (ト)山根、細野、村瀬、中村友―渡辺、馬場、木村
 (日)長尾、樋口―篠田

ルネサスエレクトロニクス高崎(8勝2敗)
 000 000 1─1
 000 000 0─0
戸田中央総合病院(2勝8敗)
 (ル)上野―峰
 (戸)田家、五味―佐藤

日 立(7勝3敗)
 043 013 0─11
 300 103 0─7
豊田自動織機(7勝3敗)
 (日)山中、小薗―粟倉
 (豊)栗田、井俣、北岡、栗田―トッピング

シオノギ製薬(3勝7敗)
 200 020 4─8
 000 002 1─3
太陽誘電(3勝7敗)
 (シ)岩田―岡
 (太)尾崎、森―佐藤

ホ ン ダ(3勝7敗)
 002 000 0─2
 002 300 X─5
ぺヤング(4勝6敗)
 (ホ)金尾、メロー―武藤、ラフター
 (ぺ)小沢、菊池―古関

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2013年6月2日のニュース