稀勢の里 名古屋で初V&綱獲りへ“3つの課題”

[ 2013年6月2日 06:00 ]

稽古を再開した稀勢の里

 大相撲夏場所で13勝2敗で優勝を逃した大関・稀勢の里(26=鳴戸部屋)が「初優勝」と「綱獲り」を目指す名古屋場所(7月7日初日、愛知県体育館)に向け、心技体に関する“3つの課題”を掲げた。

 1つ目は「打倒白鵬」。14日目の全勝対決で痛恨の黒星を喫して「全てにおいて横綱が上。負けたことを受け止め、その気持ちをぶつけないと強くなれない」とさらなる“心”の成長が必要であることを実感した。

 2つ目は「型の完成」。夏場所では力が伝わりやすいように、より体を丸くして仕切ったが「まだ本来の型ではない」。左四つ、左おっつけという得意の攻めもあるだけに「しっかり型をつくる。それが自信になる」と“技”の向上にも努める。

 3つ目は「パワーアップ」だ。勝てば決定戦進出の可能性が残っていた千秋楽で琴奨菊に完敗。「一気に持っていかれたわけですから、力をつけるしかない」と“体”を鍛え直すことを誓った。

 横審の内山斉委員長(読売新聞グループ本社顧問)は来場所14勝以上で綱獲りの可能性があると明言している。1日から稽古を再開した大関は「暑いのは嫌いじゃない」という真夏の名古屋で夢を成就させる。

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2013年6月2日のニュース