稀勢の里 連敗終戦「台なし」来場所の綱獲りに賛否

[ 2013年5月27日 06:00 ]

琴奨菊に寄り倒しで敗れ、肩を落とす稀勢の里

大相撲夏場所 千秋楽

(5月26日 両国国技館)
 惨敗だった。勝てば優勝決定戦への可能性を残していた稀勢の里は立ち合い低く当たったつもりだったが、それ以上に琴奨菊が低かった。「完璧ですよ。あっちが」。もろ差しを許し相手の寄りで腰が伸びて後退。苦し紛れに左をねじ込んだが、それも通じず土俵下へ倒れ込んだ。その瞬間に白鵬の優勝が決定。負け相撲で賜杯の行方が決まり館内に悲鳴が漏れた。

 06年初場所の大関・栃東以来7年ぶりとなる日本出身力士の優勝は持ち越された。13勝した今場所の収穫について「きょうで台なし」と肩を落とした。それでも可能性を信じて支度部屋に残って相撲を見守った兄弟子の幕内・若の里は「一生懸命やった。今場所を盛り上げたのは稀勢の里ですから」とねぎらった。

 来場所の綱獲りについて、伊勢ケ浜審判部長(元横綱・旭富士)は「星が2つ開いているから難しい。今の時点で考えていない」と難色を示した。だが、北の湖理事長(元横綱)は「2差がついたといっても(優勝に)準じる成績。(来場所は)12勝とかそのへんの優勝では駄目」と高いレベルで優勝を果たした場合の昇進に含みを残した。

 千秋楽後、千葉県松戸市の鳴戸部屋に戻った大関は後援会関係者らに「優勝に向けて準備してくださった方々に大変申し訳ない気持ちです」と謝罪し「この悔しさは来場所にぶつけます」と一言。おしん横綱と呼ばれた故・先代師匠(元横綱・隆の里)は入門から15年後に最高位をつかんだ。稀勢の里は12年目。まだ時間は残されている。

 ◆横綱審議委員会の横綱推薦の内規
 1、横綱に推薦する力士は、品格、力量が抜群であること。
 2、大関で2連続優勝した力士を横綱に推薦することを原則とする。
 3、第2項に準ずる好成績を挙げた力士を推薦する場合は、出席委員の3分の2以上の決議を必要とする。
 4、品格については、協会の確認に基づき審議する。(後略)

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