白鵬 Vへ逃げ切り態勢!「まだまだ自分が上だな」

[ 2013年5月26日 06:00 ]

<夏場所14日目>白鵬(左)は稀勢の里をすくい投げで破り全勝をキープ

大相撲夏場所14日目 

(5月25日 両国国技館)
 大歓声の中で勝ち名乗りを受けたのは、不利な左四つで稀勢の里を裏返しにした白鵬だった。「全勝同士にふさわしい取組だった。稀勢の里が十分な体勢。そこで勝った。まだまだ一枚も二枚も(自分が)上だなという気がします」。支度部屋では余力があると言わんばかり。呼吸を整えながら充実感を漂わせた。

 徹頭徹尾、勝ちにこだわった。立ち合いは正面対決を避け、「上手を取りにいきました」と左に動いた。稀勢の里も負けじと、左をねじ込んでがむしゃらに前に出る。白鵬は懸命に耐えながら右の上手投げで揺さぶって左のすくい投げ。全勝大関を大の字にした。それでも「(稀勢の里は)精神的、肉体的に成長した。来場所もつなげていければいい」と、この日の相手が新横綱に近い存在であることを実感したのも確かだ。

 白鵬が千秋楽で日馬富士を破れば、10度目の全勝優勝。1909年の優勝制度創設以降、通算100回目の全勝優勝となる。北の湖理事長(元横綱)は「白鵬が逃げ切る態勢に入った」と朝青龍に並ぶ25度目の優勝を予想した。どんな体勢でも結果を出す白鵬に、死角は見当たらない。

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2013年5月26日のニュース