森田 2日連続ノーボギー!久々イーグルで首位に

[ 2013年5月26日 06:00 ]

第2日、10アンダーで単独首位に立った森田理香子

女子ゴルフツアー中京テレビ・ブリヂストン・レディース第2日

(5月25日 愛知県豊田市・中京ゴルフ倶楽部石野コース=6519ヤード、パー72)
 2位から出た森田理香子(23=リコー)が2日連続ノーボギーの67をマークし、首位に立った。6番はあと少しでアルバトロスというスーパーショットで今季2個目のイーグル。昨年のイーグル女王の面目躍如で流れをつかみその後は3バーディーを奪った。この日が36歳の誕生日だった大山志保(大和ハウス工業)は3連続バーディー締めで息を吹き返し、首位に2打差の2位に踏みとどまった。

 幸運を生かさない手はない。森田の6番。第1打は「狙いより左に出た」が、カート道で大きく跳ねた上にフェアウエー側に戻った。ラフからの第2打は残り230ヤード。本来は3Wの距離だが、下の硬さと打ち下ろしを考え「190~200ヤード飛べば転がって乗ると思った」と3Uを持った。ボールは狙い通りグリーン手前40ヤード付近に落ちると、どんどん転がりカップへ一直線。ピンをかすめ1メートル奥で止まった。あと少しでアルバトロスというイーグル劇だった。

 昨年は16年ぶりにツアー記録を更新する年間11イーグルを奪った。だが今季はここまで1個。開幕戦の第1ラウンドで奪った後は音さたがなかった。「なかなか取れなかった。去年は無意識なのが良かったのかな」と心に引っかかっていた。

 賞金ランク、平均ストロークなど、数字に対して「全く意識はない」という23歳だが、イーグルには強いこだわりがある。天性の飛距離をアピールできるからだ。「自分がギャラリーならパー5で2オンをするところを見たい。いいゴルフを見せたい」。これが森田のプロ哲学。ラウンド後はジュニアの女の子がわれ先にと森田にサインを求めた。かつて福嶋晃子に憧れた京都育ちの飛ばし屋は今、子供たちの憧れの存在になっている。

 「久しぶりのイーグルでうれしかった。あれで流れが良くなった」。その後は8、13番でベタピンバーディー。15番はチップインバーディーで、5つスコアを伸ばした。大会前のスイング修正が実って、2日連続のノーボギーと状態はいい。最終日を首位で迎えた時は過去4戦全敗だが、今の森田には不吉なデータを吹き飛ばすだけの力が備わっている。

 ≪森田、過去3勝は全て逆転勝ち≫森田の過去3勝は全て逆転勝ち。最終日を首位(タイを含む)で迎えたケースは過去4回あるが、全て敗れている。10年ヨコハマタイヤPRGRは1位→10位。12年スタンレーレディース(2日目は悪天候中止。最終日は濃霧で9Hに短縮)は1位→2位。同年キャットレディースは1位→2位。今年のワールドレディース・サロンパス杯は1位→3位。

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2013年5月26日のニュース